HANAGATAMI 花筐/HANAGATAMI

  • 花筐/HANAGATAMI
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2017 / ドラマ / 169min PG12
全世界(日本、中国、アメリカ、カナダ、イギリス、アイルランドを除く)
英語・中南米スペイン語・インドネシア語・タイ語・中国語(簡体字・繁体字)
PG12。性的シーン、飲酒・喫煙シーンがあります
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Synopsis

オール唐津ロケで、詩的な若者の生き様を描いた大林映画

檀一雄による同名短編小説を『この空の花 長岡花火物語』『野のなななのか』に続く“戦争三部作”の最終章として大林宣彦監督が映画化。1941年春。佐賀県唐津に暮らす叔母の元に身を寄せる17歳の榊山俊彦は、鵜飼、吉良、阿蘇ら学友たちと“勇気を試す冒険”に興じる日々を送っていた。一方で、肺病を患う従妹の美那に恋心を抱きながらも、女友だちのあきねや千歳と“不良”なる青春を謳歌。そんな彼らの日常がいつしか戦争の渦に飲み込まれていく。大正~昭和の日本文化やロケ地・唐津の魅力が盛り込まれた本作。推薦館であるTHEATER ENYAの運営元、一般社団法人KFPは、製作当初から携わり、現在も唐津のレガシーとして本作の定期上映などを続けている。
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Director Profile

大林宣彦

1938 年広島県尾道市生まれ。『花筐/HANAGATAMI』は、第 72 回毎日映画コンクール日本映画大賞、第 33 回高崎映画祭特別大賞など様々な賞を受賞し、第 91 回キネマ旬報ベスト・テンでは日本映画ベスト・テン第 2 位に選ばれ、監督賞を受賞した。2020 年 4 月 10 日、肺がんのため 82 歳で死去。遺作は『海辺の映画館―キネマの玉手箱』(20)。
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花筐/HANAGATAMI
キャスト
窪塚俊介、満島真之介、長塚圭史、常盤貴子
監督
大林宣彦
脚本
大林宣彦、桂千穂
海外窓口
一般社団法人Karatsu Film Project
THEATER ENYA 甲斐田晴子
THEATER ENYA 甲斐田晴子
館長

巨匠・大林宣彦監督が40年にわたって映画化を夢見ていた文豪・檀一雄の『花筐』。檀一雄を訪ね、映画のロケ地のアドバイスを求めると「唐津にいってごらんなさい」と言われたそうです。時は過ぎTHEATER ENYAの前身である唐津シネマの会が発行していた機関紙の監督インタビューをきっかけに、大林監督のいつかこの作品を唐津で実現したいという情熱と、映画を通して町を活性化しようと活動していたTHEATER ENYA甲斐田晴子館長(当時は唐津シネマの会事務局長)の情熱が交差し、映画化プロジェクトが始動しました。
その後、唐津市が映画の制作費の寄附窓口を設け、唐津を代表する経済人が旗を振り、官民一体となって映画製作に取り組みました。オール唐津ロケで3000人もの市民ボランティアエキストラが参加、唐津を代表する伝統祭り「唐津くんち」が全面協力し、この映画は完成しました。
大林宣彦監督の集大成として国内外から高い評価を得た本作は、日本を代表する数々の映画賞を受賞し、20か国を超える映画祭に招待されました。
現在、この映画を唐津のレガシーとして後世に繋いでいこうと、THEATER ENYAでは、開館以来、毎月1回定期上映を開催しています。

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大林宣彦
大林宣彦
監督

映画『花筐』の源となる脚本の初稿は、いまを去る40数年の昔、僕、大林宣彦の劇場用映画第一作『HOUSE/ハウス』(77)を撮るよりも前に、第一作を『花かたみ』として製作する予定で書き上げておいたものである。

昭和12年(1937年)、処女短篇集『花筐』の出版記念予告日に檀一雄は召集令状を受け取り、戦地へ赴いている。そして多くの尊い命が、戦場の露と消えた。一見、放蕩無頼にも見ゆる本作の若き登場人物たちの精神や行動も、まことは切実なる生きる意志、――我が命は、魂は、我が信じるままに自由であらせよ、と願う、その純血の現れであったか、と。僕はこの物語を、いま新たに昭和16年(1941年)、あの太平洋戦争勃発の年に置き換えて語ってみようと思う。それはいまを生きる僕らに、より切実な、戦争の記憶であるから。

「これは、いま必要な映画ですね」。唐津の里の里人のこの一言に励まされながら・・・。

出典:映画『花筐/HANAGATAMI』公式サイト
(https://hanagatami-movie.jp/)

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